仕事時間の使い方
サラリーマンとして仕事していると
いろんな割込み作業がありますよね。
私も仕事しているといろんな割込みがあります。
ときには、今かかっている仕事で手一杯なので
はっきりできないことを断らないといけないこともあります。
忙しい時期は、わりと割込み作業を断っています。
逆に、暇なときは、仕事を探しに手伝いに行きますけどね。
少し前の話ですが、
私の部署の中でもとびぬけて難しく、
とても時間と労力がかかる仕事を担当していた時に感じたことがあります。
その仕事は、現在部長の方が
課長だった時に始まった仕事でした。
課長が部長に昇格するタイミングで
担当者が私に変わりました。
この段階で、スタートから1年経過していました。
しかし、担当者変更の段階の進捗状況としては最悪で
はたから見ても、終わりそうもないと思えるような状態でした。
その当時、担当していた課長が
とても忙しい人で、管理的なこともして、いろんな人の相談とか
こまごましたことも処理していて、とてもじゃないけど
対応できそうもなさそうだなと、第3者的な目線で見ていました。
ここで、その課長が、部長に昇格することになりました。
そのタイミングで、そのはたから見て難解と思える案件が
私に引き継がれることになりました。
始めは、仕事の作業比率が
わたし:部長 =
①0:10
→②3:7
→③5:5
→④7:3
→⑤10:0
という感じで時間経過とともに、その案件に対する作業比率が変わっていきました。
引き継いで分かったことなのですが
①の段階では、状況を聞いても聞いても大変そうだな
くらいしか思っていませんでした。
しかし、引継ぎしてから1~2か月ほど経過して
②の状態に変わった段階で、
いろんな状況連絡のメールだとか、お客さんから連絡があったりと
少しずつ状況がわかってきました。
この段階で、とてつもなく難解で終わる気がしないという理解に達しました。
なぜあんなにも進捗が進まないかも理解できました。
解決策が見つからずに、進捗を進められない状態にあったようです。
しかし、なぜかはわかりませんでしたが、
2人でやり始めたら、すこしずつ進んでいる感じがしました。
たぶん、やらないといけないことが対応されていっていたからですね。
正直、この段階では、なぜ誰もこの仕事をやめるとか
言わないんだろうと思えるほど、ひどい状態でした。
終わる気がしないという意味で。
それも、やっていくうちにわかったのですが、
おりた後の影響が大きすぎて降りられないという状態だということがわかりました。
そういう仕事があるということも、この時理解しました。
私が過去に担当した案件の中でも、ぶっちぎりで難解で
私に対応できるのか? ほかに対応できる人がいるのか?と思えるほどでした。
状況としては、野球でいうところの
スコア 10対0で、9回裏 最終の攻撃 みたいな
ほぼ終わっているくらいまで追い詰められている状態からの
担当者変更でした。
この状況に慣れるまでは、かなりのストレスでした。
しかし、やっていくうちに
仕事によっては、こんなことやる必要があるのかと思えることも
やるしかないと学びました。じゃないと仕事が終わらないもの。
③くらいの段階では、この状況にも慣れて
相変わらず劣勢の状況は変わっていませんでしたが
少しずつ状況はよくなってきていました。
だって、少しずつ動くようになってきたから。
ただ、まだまだ、解決しないといけない課題は多く
進捗状態も50%くらい終わったかなというくらいでした。
この段階で、私に担当者が変わってから1年ほど経過した後でした。
ここから③から④は、長かった。
まず、作ったものがある程度動くようになってきたのですが
とても大きな問題が残っていました。
そして、ある機能が作ったもののうち最も大切な機能でした。
お客さんもいろいろされたんでしょう。
しかし、その機能の性能がうまく出ません。
ここから、私の未知の領域の仕事が始まりました。
技術的なことは難しいので説明しませんが
会社で、いままで誰も対応したことがないことを行うことになったのです。
とてもとても手探りの作業をでした。
正直、お客さんの要望に基づいて、
いろんな方法を検討しましたが、
私の中では、この方法しかなさそうだという結論に至りました。
しかし、私の会社に経験がなさすぎて難しいのかもよくわかりませんでした。
もしかしたら、それがよかったのかもしれません。
正直、私には難しいのかも判断できませんでした。
この段階で、部長よりも偉い人たちも呼んで会議することになりました。
全体の意見としては、この方法はやめたほうがいいという意見が出ました。
しかし、私としては、これを実行して終わらせないことには、
どうにもこうにも終わらないだろうなということがわかっていたので、
「とても難しいだろうということも承知で、やるしかないと思います」
と会議で発言しました。メリットも、デメリットも併せて説明して。
実現の可能性は、すこし大きめに言った気がします。
この案件の実務を担当していた人は私も含めて3人いたのですが、
3人とも、やるしかないだろうと思っていました。
結論は、リスクを承知で実行することになりました。
ここからは、とてもとても難解で、やったことないことの連続で
正直うまくいく可能性は70%くらいと思っていました。
私の経験上 100%うまくいくように
とにかく調べて、
準備して、設計するだけです。
うまくいくかどうかはわかりませんでした。
だって、誰もやったことなかったから。
最後は、100% できるかぎり調査したうえで、準備して作りました。
結果は・・・
うまくいきました!
本当に良かったです。私は100%エネルギーをここに割り振って
できる限りのことをしただけだったので、あとは祈るだけでした。
確か、お盆の時期だったと思いますが、
海外工場で生産して、他の担当者が海外工場で動いたのを見たときに
感動して、喜んだそうです。
設計した私は、現地にいませんでしたが、
メールでも電話でも、喜びを伝えられました。
本当に良かったです。感動の瞬間だったそうです。
そして、ここからは、淡々とやることをこなして
④の状態まできました。
ここまできたら、かなり状況はよくなっていて
スコア 10対9 くらいまで追い上げてきていました。
もう終わりが見えてきました。
ちょうど、この時期がスタートから2年くらいでした。
もう、長いとすら感じなくなってきました。
まだまだ課題はありましたが、
80%ほど終わってきていて、あとひと押しすれば
終わりが見えるというところまで来ました。
そして、数か月後に最終段階の⑤まできました。
ここまできたら、作業することも限られてきていて
進捗も90%は終わっているという状態で
もう、何が起きても動じないくらいになっていました。
一人で対応できるようになっていたのです。
不思議でしたが、2年半かけて少しずつ成長していたみたいです。
そして、長かったこの仕事も先日無事に終わりました。
課長が始めてから、3年が経過していました。
とても長く、難解と思うことも、
少しずつやれば終わるのだということを学びました。
あと、ほかの人が、とてつもなく忙しい人に対しては、
気を使って、割込みを入れてこないということですね。
ここはよかったです。仕事が少し落ち着いたときにこれは感じました。
この案件でよかったのが、とても大変で難しくても
担当者がみんなあきらめずに、明るくふるまい、
降りなかったことですね。小さなチームの団結でした。
お互いに支えあってる感じでした。
とてもとても大変でしたが、とても身になるよいお仕事でした。
私にとっての成長の機会でした。
あと、担当していた時は、毎日やることが多すぎて
優先順位の決め方と、時間の使い方がうまくなった気がします。
あと、無駄が少なくなった気がします。
人って忙しさが度を越えると考え方が変わって、
行動も変わるみたいです。
この経験を今後に活かしていきます。